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私達は、どこから来て、どこを目指し、どこへ行くのか?

私達の大元の先祖は、現代科学では、35億年以上前に生まれたアメーバですと説明します。アメーバはどこから生まれたのでしょう?それは、太古の海から生まれ、海は、46億年前の地球誕生から、また、地球は、宇宙に漂うガスやチリから生まれ、それは、約138億年前のビッグバンから生まれたと言います。

では、ビッグバンは、どこから生まれたのでしょう?それは創造主の神仏でしょうか?それは如来としまして

12光仏の無礙光仏忌弁栄 449x778.jpg

 12光仏の中の無礙光仏

題の疑問をテーマに弁栄著の『如来光明礼拝儀』の「十二光仏」を引用し分かり易い切り口で十二光仏を説明します。それで十二光仏と私の関係がつながって来ると思います。今回十二光仏の次ぎを使用して説明します。

 

無量(むりょう)光仏

(えん)(のう)光仏

清浄光仏

歓喜光仏

智慧光仏

不断光仏

 

①如来の別名、無量(むりょう)のお力により、

無量の光明を持つ仏のお力で、この宇宙が約138億年前ビッグバンにより生まれます。そして宇宙に漂う水素ガスやチリが集まってそれらが、

 

(えん)(のう)光仏のお力により

中心が高温の太陽系を作ります。その中心とは、水素の核融合で出来た超高温の炎に燃える太陽です。山崎弁栄が述べます。「私達の生存要因の九割以上がその太陽の光線、熱線と化学線のお陰で生存出来ています」と。

 

1)光線・・・闇でなくその明るい光線で自分の周りに何があるかが分り必用物を選んで行動し生活出来ます。

 

2)熱線で、氷やマイナス273度でなく適度の生命維持出来る温度を宇宙から届けてくれますので凍らず死なないで暮らせます。しかし、時には山火事を起します。

 

3)化学線による化学変化でしぶい果実を甘くし、野菜や木の葉に葉緑素やビタミンなどの栄養を作り出し、それを動物が頂き、その植物の命から自分の命を保ち続けさせて頂いています。

 

 

46億年前、太陽系の中で私達の地球誕生の時は、炎王光仏のお力により岩石大集合体が高熱で溶けた地球はマントル状態になっていました。

 

次ぎの時代では、次第に地表がゆっくり冷やされ、雨雲が出来始めます。

 

③如来の清浄光仏のお力により

雨が地表に降りそそぎ、海が出来ます。

 

その海に無量光仏のお力で、また、その仏が生んだ分身として、アメーバ、バクテリアなどの微生物が生まれ、微生物は、進化して海藻、珊瑚、動物の魚類等が生まれます。そして、一部の動植物が地上に上がり別の植物や動物に進化し暮らし始めます。次ぎに動物が進化して人類が生まれます。その時清浄光の雨風雪により清められた地上には、多くの清らかさと美の景色が生まれています。

 

人は、それらの清く美しい環境を感じる為の「眼耳鼻舌意」の六つの感覚器官自体が清浄光仏のお力で清められ感受性が高まり、私達を浄化してくれます。そのことを弁栄著の『如来光明礼拝儀』p.11は、次ぎのように記載しています。

「如来清浄光明に 我等が(じん)()(そそ)がれて六根常に清らけく」

 

更に「(こころ)」が深まると私達の心の眼が進化し、遠くが分る不思議な「天眼」真理を見抜く眼の「慧眼」世界浄土を見る眼の「法眼」、それら二つ総合し究極の覚りの眼である「仏眼」が容易ではないですが獲得出来ます。

 

その結果、お顔は輝きその相や人格が向上します。そこを同p.11は「姿()(しき)は自ずと(うる)おるれ」と記載されています。体中の細胞までそうなります。

 

しかし、私達動物は、悲しいことに弱肉強食世界で他の生物の命を奪う罪を犯しながら生きています。罪の自覚が出来るのは善悪を理解する人間だからです。そのため念仏で供養し、精神進化し、次回説明の⑨超日月光仏までの段階を目指す必用があります。

 

また、前の②炎王光仏は、その罪を焼き、除く力があります。私達は、切りの無い過去より無量の命を奪い、無意識に迷惑をかける罪を積んできていますので炎王光仏と心の垢をそそぎ取る清浄光仏のお力が必用です。現在将来についてもそうです。

 

尚、また、よく考えると植物も微生物も強いもの勝ちで繁栄していますので弱肉強食になっています。

 

 

④如来の歓喜光仏のお力が無量光仏に加わり

様々な美しい花々が地上に咲くなど美しい景色が私達に喜びを与えます。それらの花々が歓喜の内に様々な悟りを示します。歓喜光仏により人類は、苦しみが安らぎ、迷いから覚めさせて頂き、六つの上る精神段階である人間、天人、声聞(しょうもん)(えん)(がく)、菩薩、仏と様々な覚りの段階の喜びを得るようになります。

 

美しいのは、花だけでなく私達の心にも「美しい心」を同胞や他者に持ったり、受けたりします。反対に「いや」な心は炎王光仏・清浄光仏のお力で除き、歓喜光仏のお力で安らぎます。

 

 

⑤如来の智慧光仏の力により、

自然現象を私達人間は、観察、選別、利用、摂取、管理、共生しています。その時に必用なものが智慧光仏のお力です。

 

よくお念仏すると智慧光仏のお力により心の闇の煩悩がよく分り、その反対の真理が分ります。更に智慧の覚りに向かいます。人の学習智から天才の発明智、声聞・縁覚の智、仏菩薩の智まで及びます。よくお念仏するとミエリン化、つまり、脳細胞どうしの回路がつながり学習力と智慧が高まります。様々な能力が向上します。

 

 

⑥如来の不断光仏の力により、

この世界は、筋目正しく、地球は回り、星はめぐり、時はめぐります。宇宙は不断光仏の意志が働いています。人は、不断光仏の不断のお力により意志を霊化(れいか)、つまりほとけ化し正しく善に導きます。また、自らをほとけ化し=作仏(さぶつ)、他人もほとけ化=度生(どしょう)します。

 

ほとけ化とは、慈悲化、真善美化です。この二つの願いを持つことが重要です。田中木又先生が「作仏(さぶつ)度生(どしょう)で難しいことを考えず、まず重要なことは、周りに親切を尽くし合うことです」という様なことを言われました。それから『如来光明礼拝儀』を拝読し念仏精進し合うことです。それを光明生活と言い、それが如来の御心を現わすことになります。そこを弁栄が『如来光明礼拝儀』p.12

 

「常恒不断の光明に 我らが意志(こころ)(れい)()せば

作仏度生(さぶつどしょう)もて ()(むね)とはなる

歌います。


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