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山本空外とレーガン大統領、オッペンハイマー、湯川との関係

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山本空外の新漫画と説明

空外(くうがい)は光明主義山崎弁栄の弟子藤本浄本の弟子で、2020年8月26日のこの「ケン蓮」のブログで原爆被害に遭うなどとその特別な生き方を記載しましたが、

原爆の生みの親オッペンハイマー(1904-1967)は、第二次世界大戦後1960年日米国際交流講演の為、日本にやって来ました。

 

そして、個人的に彼の好きな国際的画家、井上三網のアトリエを訪問した所、井上は山本空外(くうがい)を尊敬私淑していたことが分りました。

同様に空外を尊敬する湯川から空外のことを聞いて空外を尊敬したオッペンハイマーは、京都を訪れた時、湯川の手引きで空外の寺を訪問し、

 

空外の弟子になりたいと申し込んだ。空外の答えは「考えておこう」ということで、色々難しい事もあり、その場で許可されなかった。湯川博士は、これ以後に弟子の申し込みをされて弟子になれました。

 

許可しなかった理由は、良く考慮されたことで原爆の憎しみというようなありふれた理由では全く無いです。しかしながら、許可されていたら、国際交流の成果が大幅に増したことでしょう。

 

1983年11月レーガン米国大統領が中曽根首相との会談のため来日しました。

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レーガンの日本での土産リストの「クウガイの書」との記載を見た首相は、日本の名筆筆頭の空海を連想したが誰か分らなかった。

 

調べたら日本で抜きん出て書道や茶道の道に深く到達した浄土宗僧侶で財団法人光明会代表の「山本空外」であることが分りました。

 

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      類似の茶碗

そこで首相は、後に光明会の代表になる河波昌教授の持つ抹茶茶碗をレーガン大統領に差し上げました。それには、空外の書が書かれていました。

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中曽根首相個人所有の「日の出山荘」で自らお茶を点て忙しいレーガン夫妻に日本の文化をのんびりゆったりと味わって頂いたのです。空外書の抹茶茶碗は、その思い出に良くマッチしたものでした。

後にその茶碗はホワイトハウスに展示されました。空外は、書道だけで無く、茶道にも抜きん出てその道に深く到達されておりました。

 

茶道具まで自ら制作した芸術家でもありました。例えば、「十二光」の12本の茶杓は素晴らしいものです。かつて、その制作要点のお話を私、ケン蓮は空外主催の念仏会で聞いたことがあります。

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その要点とコツは、「その竹(相手、相手のいのち)を生かしてそれでしか出せない様に削ること」と語っていました。その判断と技は、深い念仏三昧実践から来るものが必用と私は受け取りました。

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  「心 一画に三折が」 

また、良い書を書く要点の一つについて、「書は三折(さんせつ)なり(=一本の線は、三つの部分に分かれる。腕の三つの間接を使用して書くこと)」と聞きました。人の手足の骨は、3つの関節があるが、2つ使用ではだめ」と。

 

れで初めて自由に空間を移動出来る仕組みと法則となっています。ロボットもそうです。3という数字を私が数学的に考えて見れば、3角函数の公式があります。

人間の2つの眼もその法則で物や相手との距離をつかむ、生きるために必須な法則です。宇宙の星の距離もその公式を使って遠さを計測しています。

 

空外の生涯に欠くべからざる称名「ナム・アミ・ダブ」も3拍で称えられ、大宇宙の法則と関係のある3の数字が使用されています。

 

空外晩年所有の京都にあった遺作と所有品は、島根県の空外記念館に移され、毎年10月に公開されています。

また、多くの山本空外著の著作物が、無二会(通照院)が、作品集も含め出版物を扱っています。

東京帝国大学(現東大)時代は、寺に下宿し、早朝から仏道、勉学の両面を鍛錬された。広島大学の倫理学の助教授になる前の26歳で2年半の欧州留学をされました。

 

その時には、英語、ドイツ語、仏語、古代のギリシャ語、中国語、インド語等が堪能でした。欧州の主要な哲学者、倫理学者、キリスト教牧師等と会い交流し研鑽されました。

帰国後大変眼を酷使して視力を失う病気になりましたが、しばらく念仏に集中して視力が回復。一度知ったことは、決して忘れない能力がありました。

哲学・倫理・書道に関する著作と作品は、将来重要文化財になるかも知れないとの声もある程でした。広島で被爆したのにもかかわらず、晩年のガンも克服し、2001年100歳の天寿を全うされました。

先月湯川博士も含めてこの漫画については、初めての公開で後年出版予定です。


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